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2026年 11月 03日

英国永住権(ILR)、基本の居住期間が5年から10年に ― 「アーンド・セツルメント」の最終方針を発表

英国政府(内務省)は2026年11月2日、永住権(ILR)の取得条件を見直す「アーンド・セツルメント(Earned Settlement)」の最終方針を発表しました。基本の居住期間は、これまでの5年から10年になります。

 

  • 基本は10年。年収が高い方や、医師・看護師・教師などの公共サービス職は5年、最上位の高所得者などは3年に短縮されます
  • 移民ルール違反がある場合は、20年以上になります
  • すべての申請者に、前科がないこと、高い英語力、納税者への債務がないこと、国民保険料の継続的な納付が求められます
  • すでに永住権(定住資格)を持つ方の資格は、取り消されません

 

公式ページには、新ルールの施行日は示されていません。英国で現在のビザで滞在中の方や、永住権の取得を目指している方は、今後の移民規則の改正の発表にご注意ください。

続きを読む(期間の区分・条件・経過措置・出典)
  • 3年:最上位の高所得者(年収約£125,000超)や、最高水準の人材として認められる方が対象です。ただし、最高水準の人材の枠は、移民諮問委員会(MAC)の報告を受けて見直されるとされています。
  • 5年:年収が£50,271を超える方、および医師・看護師・教師などの公共サービス職の方が対象です。英国市民の家族、香港のBN(O)保持者、軍人、ウィンドラッシュ世代などの既存のルートは、これまでの扱いが続きます。
  • 10年:上記以外の方の基本の期間です。この間、一時的なビザは更新できます。
  • 20年:移民規則に違反した場合は、20年以上待つことになります。
  • 全員に共通の条件:前科がないこと(現在より厳しい基準)、高い英語力(A-levelの外国語としての英語に相当)、納税者への債務がないこと、国民保険料を継続して納めていること(3年分以上)。公的な給付を受けたことがある方は、申請前に5年間連続して、給付を受けていない必要があります。
  • ケア労働者・公共サービス職の経過措置:2025年5月の移民白書より前にこのルートに入った方が対象です。ビザの条件(ケア分野で年収£25,000以上など)を満たした方は、既存の5年のルートで定住できます。条件を満たさなかった方(約4分の1とされます)は、元の雇用主に縛られない、新しい5年のケアビザを申請できます。
  • 難民:認められた安全な経路で入国した方は5年です。そのほかの方は、原則20年(就労または就学している方は10年)です。小型船などの不法な入国には、さらに10年が加算されます。
  • すでに英国にいる方へ:内務大臣の声明では、定住に関するルールは「到着した時点」ではなく、「決定が行われる時点」に有効なルールで決まるとされています。つまり、新ルールの施行後に永住権を申請する方には、現在のビザで滞在中でも、新ルールが適用される可能性があります。
  • 今後の予定:公式ページには、施行日や具体的な移行のスケジュールは示されていません。民間の解説には、「2027年にかけて実施」「最初の変更は12月の移民規則で提示」とするものがありますが、今回、公式ページでは確認できていません。影響評価も、実施の過程で公表されるとされています。

 

細かな扱いは、ビザの種類や状況によって変わります。申請の前に、最新の公式情報をご確認いただくか、当社にご相談ください。

ソース:英国政府:Home Secretary unveils new rules for migrants settling in the UK(2026年11月2日)/内務大臣の声明:Earned settlement(2026年11月2日)

2026年 11月 03日

英国Graduateビザ、2年で申請できるのは12月31日まで 2027年1月から学士・修士は18か月に(英国内務省発表)

英国の大学を卒業した方が英国で働ける「Graduateビザ」は、2027年1月1日以降の申請から、学士・修士課程修了者の滞在期間が2年から18か月に短くなります。英国内務省が2025年10月に公表した移民規則の改正(HC 1333)によるもので、現行の2年で申請できる期間は残り2か月ほどです。

 

・対象:2027年1月1日以降に提出された申請
・学士・修士課程の修了者:2年 → 18か月
・博士課程の修了者:従来どおり3年

 

2026年12月31日までに申請した場合は、現行の期間が適用されます。Graduateビザは英国国内から申請する必要があります。申請には、大学が修了を英国内務省へ報告していることも必要です。2026年中に課程を終える方は、大学の報告時期と申請の日程を早めに確認してください。制度は今後も見直されることがあります。申請の前に最新の情報をご確認ください。

公式発表:Explanatory memorandum to HC 1333(GOV.UK)

ご不明な点はビューグラントまでお気軽にご相談ください。

2026年 11月 03日

英国学生ビザの生活費基準、11月30日申請分から引き上げ 1月入学の方はご注意ください(英国内務省発表)

英国の学生ビザ(Student)の申請に必要な生活費(maintenance)の基準額が、2026年11月30日以降の申請から引き上げられます。英国内務省が2026年9月3日に公表した移民規則の改正(HC 584)によるもので、施行まで1か月を切りました。

 

・ロンドンで学ぶ場合:月£1,529 → 月£1,570
・ロンドン以外で学ぶ場合:月£1,171 → 月£1,203

 

11月29日までに申請した場合は、従来の金額で審査されます。2027年1月入学などで、11月30日以降に申請する予定の方は、新しい金額をもとに必要な残高を計算してください。必要な金額は、学費の支払状況や宿泊費の前払いによっても変わります。申請の前によく確認してください。

公式発表:Statement of changes to the Immigration Rules: HC 584(GOV.UK)
https://www.gov.uk/government/publications/statement-of-changes-to-the-immigration-rules-hc-584-3-september-2026

ご不明な点はビューグラントまでお気軽にご相談ください。

2026年 10月 31日

豪州トレーニングビザ(407)、11月12日から「豪州国外での申請・許可」が必須に

オーストラリア移民局(Home Affairs)は、トレーニングビザ(サブクラス407)の申請ルールを変更し、2026年11月12日から、豪州国外にいる間に申請し、許可(グラント)時も豪州国外にいることを求めると発表しました。

 

  • 11月12日以降、豪州国内から申請した場合は、申請そのものが無効になります(ImmiAccountで送信できても無効です)
  • 許可が出る時点でも、豪州国外にいる必要があります
  • 11月12日より前に出した有効な申請は、この変更の対象外です

すでに豪州にいて、407ビザへの切り替えを考えている方は、国外に出てから申請する必要があります。

続きを読む(注意点・準備すること・出典)
  • 無効な申請のリスク:国内から無効な申請を出すと、ビザの状況に影響する場合があります。現在のビザがすでに切れている場合は、別のビザを申請できなくなる可能性があります。申請が無効と判断された場合、その判断について、審査請求(メリットレビュー)はできません。
  • 国内にいる方の準備:現在のビザが切れる前に出国してください。出国前に、スポンサーの承認と、研修内容の推薦(ノミネーション)の承認が両方おりていることを確認し、必要書類と、健康診断の要否を確認しておきます。
  • 申請後の渡航:国外で申請したあと、別の有効なビザで豪州に入国することは可能ですが、そのビザの条件を守る必要があります。国外から申請した場合、ブリッジングビザは付きません。許可が出る時点では、豪州国外にいなければなりません。審査期間は一定ではないため、許可の予想日をもとに帰国の航空券を手配しないでください。
  • 3月11日の変更との関係:2026年3月11日からは、スポンサーの承認と、研修内容の推薦の承認が済んでからでないと、ビザの申請を出せない(出すと無効)というルールがすでに始まっています。11月12日以降に国外から申請する方についても、公式ページは、申請前にスポンサーの承認と、研修内容の推薦の承認を確認するよう案内しています。
  • 日本在住の方:日本から申請する場合は、申請時に国外にいることになります。ただし、許可が出る時点で豪州国外にいる必要がある点は変わりません。

細かな扱いは、個別の状況によって変わります。申請の前に、最新の公式情報をご確認いただくか、当社にご相談ください。

ソース:豪州移民局:Changes to Training visa application rules (subclass 407)(2026年10月30日更新)

2026年 10月 30日

米国DV抽選(DV-2027)、控訴裁判所が再開命令を一時停止。応募開始のめどは立たず

米国の連邦控訴裁判所(第9巡回区)は2026年10月29日、2027年度のDVプログラム(抽選永住権)の応募受付を国務省に命じた地方裁判所の命令を、緊急に一時停止しました。現時点でDV-2027の応募受付は始まっておらず、開始の日程も決まっていません。

 

  • 10月14日:地方裁判所が、国務省に応募受付の実施を命令(10月29日までに発表、11月1日までに受付開始、12月3日までに当選者通知)
  • 10月29日:控訴裁判所が、控訴審の決着まで命令の効力を停止(上記の期限も停止)

この停止は、DV-2027の最終的な中止を意味するものではありません。裁判の結果次第で、応募が始まる可能性も、始まらない可能性もあります。

 

 続きを読む(経緯・停止の理由・今後の注意点)
  • 経緯:国務省は2025年11月、応募手続きを変更するとして、DV-2027の開始日を示さないままにしていました。ビザ年度は10月1日に始まりましたが、応募は一度も行われていません。当選者がビザを申請できる期間は、2026年10月1日〜2027年9月30日のままです。

 

  • 停止の理由(報道):控訴裁判所は、提訴した法律事務所(Red Eagle Law)の経済的な利益は、DV制度が保護する利益ではなく、勝訴の見込みは低いと判断したと報じられています。一方で、国務省が応募を開かなかったことを是認したわけではなく、法的な適否の最終判断でもない、としています。

 

  • 今後の見通し:控訴審の結果が出るまで、応募の再開は見通せません。仮に再開されても、当選者の手続きに残される期間は、9月30日の期限まで1年未満です。

 

  • 応募手続きの変更(報道):再開される場合は、応募時に1ドルの電子登録手数料がかかり、有効なパスポートの情報が必要になると報じられています。対象国の一覧は、まだ発表されていません。

 

ご注意:現時点で応募はできません。「応募を代行します」「すでに応募しました」とする業者や、非公式のサイトには、手数料を支払わないでください。応募は、国務省の公式サイト(dvprogram.state.gov)で、受付が始まってからのみ行ってください。

 

ソース:Bloomberg Law(2026年10月30日)/CubaHeadlines(2026年10月30日)/Fragomen(2026年10月16日)/米国務省:DV-2027の入力期間変更(2025年11月5日)